二段落とし (言葉・結果の推論(順行推論)の差)
2004年 16 抱きしめる、という会話
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自分:最近、親が子供を虐待する悲しいニュースが多いですね!
相方:最近の親は、子供にどう愛情を伝えたら良いのか、解らないのかもしれません!
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自分:子供へ愛情を伝えるなんて簡単ですよ!抱きしめるだけで良いんです!
公共広告機構のCMでもやってるじゃないですか!
相方:そうです!抱きしめるだけで良いんです!
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自分:私もそれを見て、こないだ子供を抱きしめました!
相方:素晴らしい!それが愛情なんです!
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自分:そしたら、子供の全身の骨が折れちゃいました。
相方:ひどいな!殺す気かよ!
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解説:「言葉・結果の推論(順行推論)の差」とは、人間の脳はある事象を認知すると、まず「評価」をし、次に「行動」を決定します。
そして、結果が生じます。しかし、結果は必ずしもツッコミ役(相方)や観客の予想通りになるとは限りません。その差(結果の推論(順行推論)の差)
を利用して笑いを取るのが「言葉・結果の推論(順行推論)の差」です。
上記のネタの場合、「子供を抱きしめる→子供へ愛情を伝える」と言う予想から、「子供を抱きしめる→子供を傷付けてしまう」と言う
流れに持って行く事で、価値と意味が逆転して、純度の高い笑いが得られます。又、冗長を取り除く変数の値は「確立」です。
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各変数の値
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情報:「私もそれを見て、こないだ子供を抱きしめました!」
価値:子供に愛情を伝える(プラス)⇒子供の全身の骨を折る(マイナス)
意味:いい事⇔悪い事
冗長:確立
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